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大切な場所 [ダレトクヒメジツアー]

時に彼は夢をみた。一つのはしごが地の上に立っていて、
その頂は天に達し、神の使たちがそれを上り降りしている
のを見た。
              (創世記二十八章十二節)

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姫路を流れる「夢前川(ゆめさきがわ)」

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今ではすっかり水かさも少なくなって河原に降りれるまでに
なってますが、今から40年前この夢前川で水難事故が
あったそうです。

この写真からは想像出来ないくらいの速さと量の川の水が
2人の子供を飲み込んで流れてゆき、その子供達を救出すべく
出動した2人の消防隊員の命をも飲み込み奪ってゆきました。

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土手の自転車用に舗装された道の横に、殉職されたお二人の
隊員の小さな慰霊碑がひっそりと建てられていて、今もこの
夢前川を見守っています。

いつも姫路に帰って来るたび訪れる、そして今回のニャアコとの
旅の目的地はここです。

殉職された隊員の一人は、私の親友のお父さん。

と、言っても40年も昔の話なので当然 面識はありません。
じゃあ何故ここがそんなに大切な場所なのか、
次回のエピローグでそのお話を紹介し、「ダレトクヒメジツアー」
を締めくくりたいと思います。

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さすがに慰霊碑を撮るのはちょっと不謹慎な気がして
(お前は林家ぺーか!って言われそうで)
自粛してますが、9月の命日から2ヶ月以上経ったこの日も
綺麗なお花が供えられてました。

あの頃・・・(グダグダ道中記・その3) [ダレトクヒメジツアー]

ニャアコ 「ふあ~ぁ、よく寝た・・・あら?もう着いたの?」

irodori 「着いたの?じゃないよ、人が一生懸命 語りながら

     運転してるのに」

ニャアコ 「ゴメンゴメン、ついいつもの習慣で・・・エヘ[黒ハート]

irodori 「エヘ[黒ハート]って、いつから寝てたんだよ」

ニャアコ 「流しそうめんの時くらいかしら」

irodori 「最初のほうじゃねえか」

ニャアコ 「冗談よ、最後の道の駅の山崎で話したじゃない」

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そんなこんなで遂に姫路に到着~!

この巨大なイオン(旧ジャスコ)は「リバーシティ」の

名前で親しまれていて、昔から私のプレイスポットとして

ゲーセンやトイザらスのお世話になりました。

ニャアコ 「へー、この近所に住んでたんだね。どれくらい居たの?」

irodori 「92年から98年の終わりくらいだな。92年に

     嫁と出会って98年に結婚した途端に立ち退き

     で今のトコに引っ越したからな」

ニャアコ 「ヒーちゃん(嫁)もこっちの人なんだ」

irodori 「いや、嫁は九州の人間だから遠距離恋愛で

     殆ど会ってないよ。当時はケータイなんて

    なかったから不便だったけど今から考えると

     手紙を出しあったりして情緒があったなあ」

イオンの駐車場に車を止めてブラッと近所を散策する2人

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irodori 「このパチ屋さんな、昔はセブンスターっていう名前で

     3年間ほとんど毎日、閉店後の掃除の仕事に

     入ってたんだよ」

ニャアコ 「パチンコしないくせに昔からパチ屋の掃除に

     縁があるのね」

irodori 「そういやそうだな。今の掃除屋でも4年間も

     やってたからな。当時はまだ閉店時間が9時とか

     10時とかだったからまだラクだったけど昼間の

    仕事が終わって夜また、 1時間かそこいらの

    作業の為に出て行くってのは今から思うと結構大変

    だったな」

ニャアコ 「昼は何の仕事してたのよ」

irodori 「95年の阪神大震災までは営業の仕事だったんだけど

     神戸の実家が全壊して仕送りもしないと

    いけなくなってな、もともと人にモノ売る仕事は

    向いてなかったから、辞めて仕事で知り合った

    「何でも屋」みたいな人のとこで働かせてもらって

    たんだよ」

ニャアコ 「何でも屋・・・」

irodori 「結構いろんなことやったぜ、植木屋さんの手伝いとか、

     モグリの託児所とか、食堂の 買出しとか、

     まあいつも仕事があったわけじゃないから

     3ヶ月間 サーカスのバイトに行ったりとか・・・」

ニャアコ 「サーカス?空中ブランコとかやったの?」

irodori 「いや、フツーに無理だって。スポットライト係だよ、

     それ書くとキリが無いからまた機会が

      あったら記事に書くわ」

ニャアコ 「考えようによっては結構楽しそうよね」

irodori 「でもな、今でこそ貧しいながらも10人家族

    (5人と5匹)でそれなりに幸せにやってる

     けど、当時は先の事なんてわからないからやっぱり

     不安だったよ。そんで昼間の仕事 だけじゃ

    仕送りも足らないってことで、夜のパチ屋の掃除に

    行くようになったんだよ」

ニャアコ 「そう思うと、この今の 人生劇場 っていう

     店の名前も感慨深いわねえ」

irodori 「そんで、その仕事のリーダーがまた下ネタが

     好きでな、夜の10時からの仕事開始の挨拶が

     イロドリくん!今日も元気にオ×コやでー!

      とか言ってるんだよ」

ニャアコ 「サイテー・・・」

irodori 「で、俺も喜んでケラケラ笑うから仕事中ずーっと

     そんなことばっかり言って楽しかったぜ」

ニャアコ 「どっちもどっちね、頭おかしいんじゃないの」

irodori 「けどな、責任感があって仕事は皆マジメにやってた

     から会社から金一封が出たり、そのリーダーも

     根は涙もろい人で、引越しでここを離れる前に

     お菓子もって挨拶に行ったらパチンコ台を拭きながら

     涙流して自分の財布から千円札ぬいて俺にくれたんだよ」

ニャアコ 「そういういい話だけ書きなさいよ、まったくもう」


その後、2人はこの旅の本来の目的地を訪れ、慌しく姫路の地を

後にするのでありました
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irodori 「帰る時にこの山崎を通ると何だか親戚の家から

     帰るみたいな寂しさがあるんだよなあ」

ニャアコ 「人間ってフクザツな生き物よねえ、でも生まれ

     変わったらちょっと人間になりたいかも

       ・・・なんてね」

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いつもバカの一つ覚えのように同じ土産ものばかり買って帰る

土産物屋さん、だいたい来るのが夜になるのでゆっくり

買い物できるのですが、この日はまだ時間が早かったので

いつもより混んでました。

irodori 「さ、ニャアコ帰ろうか、お疲れだったな」

ニャアコ 「zzz・・・zzz・・・」

おあとがよろしいようで・・・ってこのまま終わってしまうと

「結局あんたら何しに行ったんだよ」って感じになっちゃうので、

次回と次々回でキチンと書きたいと思います。

ニャアコ 「お楽しみに[黒ハート]

irodori 「起きとったんかよ」

(つづく)

グダグダ道中記 (その2) [ダレトクヒメジツアー]

鳥取と姫路のほぼ中間地点、波賀を過ぎると次なる道の駅は・・・

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じゃ~ん!「みなみ波賀」です
しかし晴れたり曇ったり変な天気。

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道の駅の隣にあるパン屋さん、おいしそうないい香りがしてました。
買えんかったけど・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

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で、裏には川が流れてて自転車が通れる小道の傍らにお地蔵さんが。
秋の風情を感じますねー。でもこの風景って「怪奇大作戦」の中の名作中の名作との
呼び声高い「霧の童話」のシュールなラストシーンを思い出して切なくなります。
やっぱり秋の人恋しさでしょうか・・・


お地蔵さんに別れを告げて更に先へ向かうと、だんだん町っぽくなってきて
次なる道の駅「いちのみや」が。

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道を挟んだ向こうには神社があるそうです。

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ここまでどの道の駅も朝市みたいなのをやってて、活気がありますねー。

そしていよいよ最後の道の駅・・・

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ザキヤマが~くる~~~~~~ウ~!

ニャアコ 「ちょっと!地元の方に失礼でしょ!」
irodori 「失敬失敬、でもな、ここ山崎は仕事で姫路支所に配属される前に、営業の
       飛び込み訪問の研修させられた、俺にとっては大事な思い出の地でな
       失礼な中にもリスペクトが含まれてるんだよ」

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ここ山崎は鮎の友釣りの発祥の地なんだそうですって。

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鹿の肉って美味いんやろか?次回は時間とお金に余裕を持って食べに来よっと♪

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そして最後の道の駅、山崎を越えて暫く走り続けるといよいよ・・・

irodori 「さあ、ニャアコ!着いたぜ!ここが俺の心の故郷、姫路だ!」
ニャアコ 「zzz・・・zzz・・・」
irodori 「寝てるし・・・」

(つづく)


グダグダ道中記 (その1) [ダレトクヒメジツアー]

この日、出発の時点では天気は曇り。ただ姫路のほうは

晴れるとの予報!さあ、出発だ!

「夜明けのブレス」をニャアコとデュエットしながら

夜明けの日本海を眺めつつ車は走る♪

山陰方面から姫路に向けて走ること約1時間、最初の

「道の駅」が。

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空は晴れ上がって朝日を浴びて小休止

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朝も早かったのでまだフルーツ総合センターは開いてませんでした。
道の駅の上にちょっとした公園があったので記念に一枚

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写真がバラバラでスンマセン、ここが最初の道の駅「はっとう」です

更に進んで行くと次の道の駅「若桜」に到着

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晴れたり曇ったりの変な天気・・・
人生の如く、長く曲がりくねった坂道を登りきると・・・

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戸倉峠のトンネルです

ニャアコ 「ねえ、さっきからちょっと気になってるん

      だけど・・・」


irodori 「?」

ニャアコ 「この車、オイルの赤いランプが点いたり

      消えたりしてるみたいだけど大丈夫なの?」


irodori 「この前、車検受けたばっかりなんやけどな、

     多分大丈夫やろ」


ニャアコ 「こんなとこで止まったらシャレになんないわよ」


irodori 「ほんまや、ケータイも圏外やんけ」

ニャアコ 「・・・」

そんなこんなで長いトンネルを抜けると・・・

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戸倉峠名物「滝流しそうめん」

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残念ながら「今シーズンは終了しました、来シーズン

      またよろしくお願いします」の張り紙が。

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しばらく走ってゆくとダムがあります。さらに走ってゆくと・・・

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道の駅「波賀(はが)」

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鳥取と姫路の中間点です、あと半分!

ニャアコ 「この薄い記事がまだ続くのね・・・」

(つづく)

出発!ダレトクヒメジツアー [ダレトクヒメジツアー]

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ニャアコ 「どう?これなら違和感ないでしょ?」

irodori 「いやいや違和感以前に職務質問モノだぞコレ」

ニャアコ 「で、姫路まで何しに行くんだっけ」

irodori 「そうそう、あまりの無茶な変身ぶりにこのまま話が終わってしまうとこだったぜ。

      さっきも言ったとおり、姫路ってのは俺が嫁さんと出会って結婚するまでの遠距離恋愛

      期間のちょうど6年間を過ごした思い出の地でな。結婚して引っ越して子供が出来た

      今でも1年に1回は初心に帰るというか、そんな感じで気分転換に行ってるんだよ」

ニャアコ 「第2の故郷っていうか 心のふるさと ってとこかしらね」

irodori 「うまいこと言うねえ、そんな感じだよ。そいで向こうに20年近くになる心の友が居て、

      行くたんびに会って飯食うんだけど今回は残念ながら急に行くことにしたから予定が

      取れずにお流れになっちゃったんだけどな」

ニャアコ 「あら残念ねー。ぜひ会ってみたかったわ~で、イケメンなの?」

irodori 「残念でした。ニャアコと一緒のシングルマザーだよ。それにその姿で連れていったら

      完全に変質者と思われて来年から会ってくれなくなるわ!」
      
ニャアコ 「女の人とは意外だったわね~ますます会って見てみたかったけど」

irodori 「さあさ、下らん話は車の中でいくらでも出来るから今日はもう寝るぜ。それと言っとくけど

      姫路って言っても今回は時間もないし、行ってすぐ帰ってくるだけだから姫路城とか

      そんなメジャーなとこは行けないぞ。あくまでも俺の個人的な用事だからな」

ニャアコ 「大丈夫、大丈夫。私も最近寒くなって寝てばっかりだったから気分転換に付き合って

       あげるわ」


[車(セダン)] 出発当日

irodori 「それじゃあ、祝 ビートルズ・マジカルミステリーツアーDVD解禁記念!

      変身ニャアコと行く、ダレトクヒメジツアーしゅっぱーつ!」

ニャアコ 「文字が殆どカブってない無理やり感が半端じゃないわね・・・」


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ニャアコ 「じゃ、安全運転でよろしく[グッド(上向き矢印)]

irodori 「なんだこの倒錯した絵ヅラは・・・」

(つづく)

第186話 「変身」 [ダレトクヒメジツアー]

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これから数分間、あなたの目はあなたの体を離れて

この不思議な時間の中へと入ってゆくのです・・・


11月某日

ニャアコ 「あら、どうしたの?ニヤニヤしちゃって、

何かいいことあったの?」

irodori  「やっぱりわかるか?俺は顔に出るからなー。

明日ちょっと姫路のほうに行くんだよ」

ニャアコ 「へー、子供たち平日なのによく休みとれたわね、

また何かの行事の代休?」

irodori 「いやいや俺1人で行くんだよ」

ニャアコ 「ええー!? 1人でって、 あなた、まさか・・・」

irorori 「何が、あなたまさか・・・だよ、別に

疚しいことしに行くわけじゃねーよ」

ニャアコ 「ジ~ッ(疑いの眼差し)」

irodori 「どうしても今年中に行っときたいとこがあるんだよ。

12月になって雪が降ったら 越せなくなっちゃうからな」

ニャアコ 「ふ~ん」

irodori 「まあ、墓参りみたいなもんだ。今の俺があるのは

     姫路に住んでた6年間のおかげみたいなもん

だからな。言ってみりゃ俺の原点だよ。」

ニャアコ 「あら、気になるわねぇ、じゃ、私もついてって

あげようかしら」

irodori 「いや、フツーに無理やし。こっから姫路まで

どんだけ遠いと思ってんだよ。近所の

動物病院に行くだけでもあんだけキャリーの中で

暴れるのに姫路までもつわけないがな」

ニャアコ 「フフフ・・・私をただの4児の母だと思ったら

大間違いよ、いい?よく見てなさいよ」

irodori 「?」

ニャアコ 「アラビアラビケセラゴマ、

ナムジイチジネジレミギ・・・・・・」

irodori 「???」

ニャアコ 「う~~~~~ニャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

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(副音声)これは初代アイコンの写真の使いまわしですねー

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ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・・・・・

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カッ!


ドーーー-ーーーーーーーーン



ニャアコ 「どう?子供たちにはナイショよ[黒ハート]

irodori 「劇場版エヴァQ並みのトンデモ展開だな・・・」

(つづく)
















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