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まさかの結末(番外編) [まさかの結末]

irodori  「いや~、えらいこっちゃ」

イーライ 「また何かやらかしたの?」

irodori  「今回はやってねえよ!レンジャーズが負けちゃったんだよ」

イーライ 「そういや、今日からメジャーリーグのプレーオフだったね」

irodori  「そうなんだよ、それで今年こそ3度目の正直で絶対ワールドシリーズ優勝だ!

     って期待されてたんだけどな、初日で負けちゃった」

イーライ 「・・・でも、メジャーのプレーオフって一発勝負じゃないんでしょ?」

irodori  「いや、何か今年からワイルドカードは2チームの一発勝負で勝ったほうが

     地区シリーズに出場するってやり方に変わったんだってさ、そんでつい

     この間までダントツでレンジャーズが地区のトップだったのに、知らん間に

     アスレチックスに猛烈に追い上げられて最終戦で遂に2位になっちゃって。

     で、結局今日の一発勝負で同じワイルドカードのオリオールズに負けて

     呆気なく終わっちゃったんだよ。しかもダルビッシュで」

イーライ 「ふーん、何だかよくわからないけど大変だね」

irodori  「まあ、俺は別にレンジャーズファンじゃないからいいんだけど」

イーライ 「ガクッ!なんじゃそれ」

irodori  「いやあ、去年も確かあと1球で優勝てとこで追いつかれて負けたんだよなー、

     勝負の世界は残酷だなあと思ってな。ホントにまさかの結末だったよ」

イーライ 「来年また頑張れたらいいね」

irodori  「うん、きっと来シーズンも優勝候補だろうけどな」



・・・さて、皆さんは今年はどこがチャンピオンになると思いますか?

個人的にはヤンキースは大嫌いなんだけど、イチロー選手に一度でいいから

メジャーの優勝を味わってもらいたいなという、フクザツな今日この頃です。

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ふあ~ぁ、皆さんよい連休を[黒ハート]


さ~て来週の「手の折れた招き猫」は?

 ビジンダーです、この間まで暑い暑いって言ってたのに、いつの間にか朝晩が寒い

 くらいになってきましたね。皆さん体調を崩さないように気をつけてくださいね[黒ハート]

 さて次回は「ニャアコの回顧録(予告編)」です


あ~ん[ファーストフード]あら?うふふふ、来週もまた、見てくださいねー・・・んがくく




     

まさかの結末(後編) [まさかの結末]

「お父さんって、いっつも最後にこういう失敗するよねー(笑)」

町内会長宅に侘びをいれて帰ってきてから妻に事の成り行きを話すと、笑いながら

呆れていた。

「まあ、でも忘れてたんはお父さんの責任だから仕方ないよね、私のほうからも

ちょっと謝りに行っとくよ」

と言って妻は翌日、酒屋で日本酒を買って謝りに行ってくれた。本人は不在だったので

奥さんに託けて帰ってきたらしい。

せめて運動会が開催されていれば体育部長としての責務を果たして挽回するチャンスも

あったのだが、よりによって最後の行事が中止になってしまったので結局、後味の悪い

まま、「アホ体育部長」として一年を終えることになる。

要領が悪いなりに毎日毎晩 準備に明け暮れ、大変な思いをしてきたオチがこの仕打ちか

と思うと やりきれなかったが、妻が言うように誰が悪いわけでもなく、私がこういう

詰めの甘い性格なので「しゃーねーな」と割り切るしかなかった。


そんなこんなで、嫌な疲労感が取れないまま3日が過ぎた昨日の夕方、ぶらっと近所の

郵便局にハガキを出しに行った帰り、町内の年輩の方から声をかけられた。

「運動会、楽しみにしてたのに中止になって残念やったねえ」

ごくたまに公民館の集りなどで挨拶する程度だったが、向こうはよく知ってるような

親しげな話しかただった。

「ええ、そうですね」

「まあ、今回は残念やったけど、この前の町内の運動会は、ほんとにええ運動会やった

 よ、お疲れさんでした」

実は3週間前に行われた町内の運動会も、徹夜で段取りしたにも関わらず、当日は不足

な事だらけで、舞台裏は目を覆いたくなるような惨状だったが、表向きは何とか無事に

和やかな雰囲気で終えることが出来てたのだ。

「いえいえ、もう至らないことばかりで本当に申し訳ないやら恥ずかしいやらです」

と、応えると

「いや、上手に出来る出来ないも大事だが一生懸命やってくれてる姿が嬉しいんや、

 ワシはな、あんたら家族が他所から来てこの町内の為に尽くしてくれてホントに

 ありがたいと思ってるんや」


箪笥に足の小指をぶつけた時しか涙が出ない鬼畜親父の涙腺が一気に崩壊しかけたが

40過ぎたおっさんが道端でいきなり泣くわけにもいかず、なんとか踏みとどまった。

これ以上まともに受け答えが出来そうになかったので丁重にお礼を言い、その場を

離れた。

これもまた、まさかの結末だった。


人生には3つの坂があるという

上り坂

下り坂

そして・・・

まさか


しかし、まさか は,あながち悪いことばかりでもないようだ。




あっと言う間に日が暮れて、すっかり肌寒くなった帰り道

心の中を嬉し涙で潤してサエない親父は何事も無かったかのように家へと辿りつく

のでありました。


(おわり)












まさかの結末(前編) [まさかの結末]

人生には3つの「坂」があるという


「上り坂」


「下り坂」


そして・・・


「まさか」


本来ならば、今週の日曜日・9月30日、総勢18地域からなる地区の大運動会が行われ

それをもって私の体育部長としての仕事は、めでたく終わるはずであった。

今年の我が町内の体育部長として2月の卓球大会を皮切りに9つの行事をなんとか

こなし、この地区の大運動会が、結果はともあれ「体育部長・十番勝負」の

締めくくりになるはずだったのだが、数日前からの台風の接近によって前日の土曜日

に早々と中止が決定した。


体育部の面々は、面倒な行事が中止になって喜んだが、早くから準備に奔走してきた

運営側の人間としては「まさか」の呆気なく寂しい最後の行事になってしまった。



だが私にとって本当の「まさか」はこれで終わるほど甘くはないのだ。

実は各町内の体育部長は前日の準備ということで、土曜日の午後4時に会場の小学校に

必ず集合していないといけないというのを、すっかり忘れてしまっていたのだ。

何を言っても言い訳にしかならないが、連日の深夜までの準備と早朝からの仕事で

数週間前に聞いた「夕方の4時に集る事」などというのは、全く忘却の彼方だった。


そして運悪く、この運動会の運営委員長がウチの町内会長だったからもう大変!

よりによっって18地域のうち来てないのが自分ところの体育部長だけということで

「恥をかかされた!」と大激怒だったそうだ。

その場で翌日の中止が決定し解散になったようだが、当然、帰っても怒りは収まらず

同居してる娘婿さんから「謝っといたほうがいいですよ」というメールが、すっかり

ど忘れして仕事中だった私に届いた。


それだけでも憂鬱だったのに仕事が終わって家に帰って謝りに行こうとしてると

会長の身内から電話がかかってきて

「町内会長の顔に泥塗るようなマネして、どういうつもりだ、早く詫びに行け」

という内容を思いっきり嫌味ったらしく延々と説教されて本当に情けなくなった。


うんざりしながら会長宅に謝罪に行くと、まだ怒りが収まってない会長に文句を

言われ、ケンもホロロに家路についたのだった。


(後編につづく)





























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