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大変な一年の締めくくり(ニルスとレミーその5) [ニルスとレミー]

平成24年は個人的に大変な一年だった。

まったく事情もわからないまま、町内の体育部長を無理矢理押し付けられていたので、ある程度

覚悟はしていたが、年明け早々に職場がえらいことになり、それを乗り越えたと思ったら更に

それ以上の壊滅的な状況に陥ってしまった(そして何とその状況は現在も継続しているのだ)

そこに「おはぎ4姉弟」の誕生があったりして、人生の中でも忘れられない1年がまもなく終わろうと

していた12月、ニャアコの第5子と6子が産声をあげた。


1年ちょっと前まで猫に触ったこともない私にとって、自宅で猫が出産するというのは一大事だった。

しかも1年間で2回も。


4姉弟の誕生は深夜、もしくは早朝だった。仔猫たちの産声で目が覚めたものだ。

部屋の中に居ても凍てつく2月の寒さの中、出産という大仕事をなし終えたニャアコが、カーテン

から差し込む月の灯りを受けて余裕の毛づくろいをしている姿、懸命に産声をあげる5匹の

生れたばかりの新しい命、そして1匹だけたった2日間で星になってしまった兄弟・・・

自分の娘たちや息子が生れた時とはまた違った生命の誕生の喜びと感動に満ちていた。


それに比べて今回の双子の出産は夕食時の忙しい時間帯で子供たちはテレビを見たり

宿題をしたり、何より親であるニャアコよりも大きくなった4姉弟たちが狭い我が家を走り回って

いる真っ最中の誕生だった。


この雑然とした環境が影響したのか、双子を出産した直後のニャアコの様子もおかしかった。

第一、前回は5匹も産まれたのに今回はたった2匹なのだろうか?

1年の終わりにまで「まさか」の事態に見舞われ、この先一体どうなるのかという混沌とした中、

翌晩に3匹めが、さらにその翌晩に4匹めが生れた。


しかしこの2匹は共に育つことは出来なかった。


(つづく)












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青竹

人の耐えられない試練は与えられない、逃れる術をも備えてくださると言いますが、本当にまさかこれ以上はと思う試練にさらに試練が重なります。
ニャアコも今回の出産は難産だったのでしょうか。
先日、モカが赤ちゃんを2匹連れてきて見せてくれました。
モカもお母さんだったようです。
by 青竹 (2013-05-09 20:50) 

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