祝・9ヶ月記念 「発情する娘たち~イーライの去勢手術」後編 [記念日]
その動物病院は、昨年ニャアコを連れて行った所とはまた別の病院だった。
車で片道30分以内の範囲に数件の動物病院があるのだが、ここを選んだ理由はズバリ
手術費用の金額である。
去年ニャアコを連れて行った病院を含めて 大体が同じような金額だったが、ここだけ
何故かズバ抜けて低料金だったのだ。
低所得者の多頭飼いにとっては有難かったが、逆に他所より安すぎると今度は却って
心配になってくる。 さすがに決定するまでにネットで下調べしたり実際に下見しに
行ったり、電話での応対で判断した結果、自分の中で「大丈夫だ」とゴーサインを
出した。
しかし悲しいかな、まさかの愛車の故障と給料日前の金欠が重なり、破格の低料金
にも関わらず、その金額ですらキツキツで、見るに見かねて小5の息子が
「これ、イーの手術に使いなよ」と言って千円カンパしてくれた。
これだけ見ると美談のようだが、毎週末TSUTAYAで子供達が借りる半額の旧作DVDの
レンタル料や、月イチの贅沢でイオンに買い物に行った時のゲームコーナーの代金は
ドサクサに紛れて私が払わされてるのでさほど感動することもなかったが、息子の
こういった優しさは親として嬉しかった。
そんなこんなで手術当日
会社を仕事中に抜け出しイーライを連れて動物病院に到着
採血をしてもらい、手術しても大丈夫なことを確認し あとは先生に任せて病院を出て
仕事に戻った。当日連れて帰れるので夕方に迎えに来てくださいとのことだった。
「ミャーーーーーーー、ミャ--------------」
頼りなげに鳴き続けるイーライを残してゆくのは後ろ髪をひかれる思いだった。
職場に戻って仕事してる最中も気が気ではなかった、日頃はイーライの放尿癖に
ブチ切れて「コイツだけは要らん!」と言ってる妻ですら心配してメールで様子を尋ね
てくるぐらいだった。
イーライのことを可愛いと思えるようになったのは「放尿息子の帰還」の時からである。
それまでは大して懐きもしないくせに家中の至る所にシッコしまくるバカ猫くらいに
しか思ってなかったのだが、脱走して1日半帰って来なかった時にはじめて やっぱり
我が家に必要なバカ息子なんだと実感した、そしてイーライも空白の1日半の間に
外で怖いめに遭ったのか、妙にウチの家族に甘えるようになっただけでなく、餌が
欲しい時はわざと鳴き方を変えて呼んでみたり、部屋の前で待ち構えていて私がドアを
開けた瞬間に先に入って、わざと急にパタッと真横に倒れる芸を披露するようになった。
そしてその都度「そんな芸は覚えんでええからちゃんとトイレで小便してくれや」と
ツッこむのがお約束になっていたのだ。
そんなことを思い出しながら仕事してるうちにあっという間に夕方になった。
それまでなんの連絡もなかったということは、おそらく無事に済んだんだろう、仕事を
終えて急いで迎えに行った。
「無事に終了しましたよ」
先生に言われてイーライの姿を見た時、安堵とともに これでもうニャアコの血統は
増えることはないんだなという、ちょっと複雑な気持ちになった。
が、とにかく無事に済んで良かった。丁重に御礼を言って会計を済まし病院を後にした。
よく頑張ったなー、偉いぞイーライ
キャリーの中で相変わらず頼りなげに鳴いてる、愛すべきバカ息子に何度も話しかけ
ながらウチの家族とニャアコや姉妹が待つ我が家へと、暮れてゆく秋の町を家路へ急ぐ
二人でありました。
祝・9ヶ月記念「発情する娘たち~イーライの去勢手術」 完
車で片道30分以内の範囲に数件の動物病院があるのだが、ここを選んだ理由はズバリ
手術費用の金額である。
去年ニャアコを連れて行った病院を含めて 大体が同じような金額だったが、ここだけ
何故かズバ抜けて低料金だったのだ。
低所得者の多頭飼いにとっては有難かったが、逆に他所より安すぎると今度は却って
心配になってくる。 さすがに決定するまでにネットで下調べしたり実際に下見しに
行ったり、電話での応対で判断した結果、自分の中で「大丈夫だ」とゴーサインを
出した。
しかし悲しいかな、まさかの愛車の故障と給料日前の金欠が重なり、破格の低料金
にも関わらず、その金額ですらキツキツで、見るに見かねて小5の息子が
「これ、イーの手術に使いなよ」と言って千円カンパしてくれた。
これだけ見ると美談のようだが、毎週末TSUTAYAで子供達が借りる半額の旧作DVDの
レンタル料や、月イチの贅沢でイオンに買い物に行った時のゲームコーナーの代金は
ドサクサに紛れて私が払わされてるのでさほど感動することもなかったが、息子の
こういった優しさは親として嬉しかった。
そんなこんなで手術当日
会社を仕事中に抜け出しイーライを連れて動物病院に到着
採血をしてもらい、手術しても大丈夫なことを確認し あとは先生に任せて病院を出て
仕事に戻った。当日連れて帰れるので夕方に迎えに来てくださいとのことだった。
「ミャーーーーーーー、ミャ--------------」
頼りなげに鳴き続けるイーライを残してゆくのは後ろ髪をひかれる思いだった。
職場に戻って仕事してる最中も気が気ではなかった、日頃はイーライの放尿癖に
ブチ切れて「コイツだけは要らん!」と言ってる妻ですら心配してメールで様子を尋ね
てくるぐらいだった。
イーライのことを可愛いと思えるようになったのは「放尿息子の帰還」の時からである。
それまでは大して懐きもしないくせに家中の至る所にシッコしまくるバカ猫くらいに
しか思ってなかったのだが、脱走して1日半帰って来なかった時にはじめて やっぱり
我が家に必要なバカ息子なんだと実感した、そしてイーライも空白の1日半の間に
外で怖いめに遭ったのか、妙にウチの家族に甘えるようになっただけでなく、餌が
欲しい時はわざと鳴き方を変えて呼んでみたり、部屋の前で待ち構えていて私がドアを
開けた瞬間に先に入って、わざと急にパタッと真横に倒れる芸を披露するようになった。
そしてその都度「そんな芸は覚えんでええからちゃんとトイレで小便してくれや」と
ツッこむのがお約束になっていたのだ。
そんなことを思い出しながら仕事してるうちにあっという間に夕方になった。
それまでなんの連絡もなかったということは、おそらく無事に済んだんだろう、仕事を
終えて急いで迎えに行った。
「無事に終了しましたよ」
先生に言われてイーライの姿を見た時、安堵とともに これでもうニャアコの血統は
増えることはないんだなという、ちょっと複雑な気持ちになった。
が、とにかく無事に済んで良かった。丁重に御礼を言って会計を済まし病院を後にした。
よく頑張ったなー、偉いぞイーライ
キャリーの中で相変わらず頼りなげに鳴いてる、愛すべきバカ息子に何度も話しかけ
ながらウチの家族とニャアコや姉妹が待つ我が家へと、暮れてゆく秋の町を家路へ急ぐ
二人でありました。
祝・9ヶ月記念「発情する娘たち~イーライの去勢手術」 完
2012-11-30 00:47
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コメント(3)
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イーライも頑張りましたね。
平和なおはぎ4兄弟とニャアコの生活が
戻ってきたことでしょう。
by 青竹 (2012-11-30 09:38)
イーライくんお疲れ様~がんばったね~そうそう出来の悪い息子ほどかわいいものです!(我が家もですが)家族の絆も強くなってよかったですね!
by みぃにゃん (2012-11-30 13:25)
5匹兄妹となると、シーズンの訪れも同時なのですね~^^;
でも、みにゃさま、無事に難関を乗り切られたようで、よかったですね~
心配がのこったのは、お父さんの懐だけでしょうか(笑)
by のらん (2012-12-01 13:16)