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思い出は歌と共に (ニャアコの回顧録・平成24年4月) [ニャアコの回顧録]

4月になった

部屋の中に居ても息が白くなるような、そして5人家族と5匹家族の大所帯に対して

暖房器具が小さなファンヒーター1つだけという、ボロ家に住む貧乏大家族にとって

本当に待ち焦がれた春が訪れた。


神秘的な蛍光イエローの膨らみを灯していた木蓮は 大きく咲ききった後、玉ねぎの

皮のようになって散ってしまい、入れ替わるように桜が満開になった。

そして川の土手には色とりどりの花が咲き乱れ、川面には散った桜の花びらが花筏に

なってピンクに染めながら流れてゆく・・・絵に描いたような美しい風景だった。

暖かな日差しの中を、ただブラブラ散歩してるだけで「生きている」という喜びに

満たされるような、この季節が大好きだった。


よりによって最も寒い時期の、一番 雪がたくさん積もった時に生れた4姉弟たちは今や

狭い家の中を奔放に動き回り、1歳未満用のキャットフードを食べるようになっていた。

まだ、雄か雌かの区別もつかず全く同じ四つ子に見えたが、一匹だけ外見でわかる子が

いた。

他の3匹がニャアコ譲りのシャープな顔と容姿だったのに対し、後に「チー」と名づけ

られるその子だけは、何故か尻尾が短くまん丸で顔もタレ目で妙に愛嬌があった、

そして一番好奇心旺盛で、1ヶ月過ぎた頃からニャアコが食べてた「毛玉ケア用」の

キャットフードをちょっと目を離した隙にいきなり食べようとしたりして遠ざける

のが大変だった。

母親に全く似てない容姿と、ヤンチャな性格でてっきり男の子だろうと思っていたら

実は女の子だったのだが、それがわかったのはまだ暫く先の話である。



猫と全く関係ない話になってしまうが、春になるとどうしても意識せざるをえない

歌がある、故hideさんの最後のナンバー「HURRY GO ROUND」だ。

(つづく)


次回の「ニャアコの回顧録」はニャアコ一家の出番はお休みで、この曲にまつわる

ごくごく私的で誰得な身内の思い出話になる予定です、ご了承くださいませ[夜]

P1000943.JPG

いまだにパっと見でわかるのはチーだけで、この写真も左は誰だか判りません[たらーっ(汗)]
多分イーライだな・・・おやすみ、よい夢を[黒ハート]


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コメント 2

青竹

なるほど、チーだけはやんちゃで好奇心旺盛なんですね。
そのあたりもマメにそっくりです。
食欲だけが違うでしょうか、マメは一度に沢山食べません。
おはぎ4兄弟とニャアコとの活躍、皆さんとの関係など
楽しみにしています。
by 青竹 (2012-10-18 15:42) 

koume

うふふ、オテンバさんだったのですね^^
うちの桃ちゃんと一緒だww
それにしても大家族…楽しそうですねー。
by koume (2012-10-18 21:49) 

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