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春の使者 (ニャアコの回顧録・平成24年3月) [ニャアコの回顧録]

[前回までの裏筋・・・じゃなくて、あらすじ]
平成23年9月、台風の去ったある晩、我が家の敷地内に右脚の折れた黒猫が
どこからともなく流れ着いた。
今にも死にそうな衰弱具合だったので冥途の土産にとミルクを飲ますと、その晩
からみるみる回復し、やがて頻繁に遊びに来るようになる。
我が家は、借家・低所得・喘息もちという絶対に動物を飼えない状態なので
家の中に入れることは出来なかったのだが、当時「ハチ」と名づけていたその
黒猫は、我が家へのかなり無茶な侵入を試み、無理だと悟ると今度は夜通し家の周りで
鳴き続けるという暴挙を連日繰り返した。
ハチを我が家で飼うべきかそれとも・・・
何日も悩みぬいた末、ついにハチを居候として我が家へと迎え入れたのだった。
その後、何度も改名を繰り返し最終的に「ニャアコ」という名前に落ち着いた黒猫は
まるでそれが約束されていたかの如く、我が家の一員となったのであった。

ウチの猫となりながらも元ノラの習性が抜けないニャアコは脱走を繰り返し、やがて
どさくさに紛れて妊娠し、そして今年2月17日、全員真っ黒の子猫を5匹出産した。
残念ながら2日目に1匹、亡くなってしまったが、残りの4匹は何とか無事にこの冬を
乗り切ろうとしていたのだった・・・


《これより本編》

3月も終わりの頃になると ようやく雪も降らなくなり 街なかでは蛍光イエローの

木蓮の花が灯るように膨らんで、厳しかった冬の終わりを告げようとしていた。

いよいよ待ちに待った「希望」の季節である。


おはぎ4姉弟のうち、なかなか片目が開かず、ひょっとしたら生まれつきこういう

病気なのかと心配していた子も、妻が濡らしたガーゼのような布で丹念に拭いてる

うちに何とか目が開くようになり安心した。

暖かくなってゆくのと同時に子猫たちも活発になってゆき、塒にしていた息子の

布団を飛び出し家のあちこちに歩き出そうとしはじめるのだった。


我が家の出来事としては長女の小学校の卒業式があったが、これは「身分相応の幸福」

という雑感ですでに書いてるので割愛する。


こうして3月が終わり、寒く辛かった冬にもやっと別れを告げれたのだった。

(つづく)

P1000210.JPG

これは特別編「家(ウチ)より永遠に」の記事で一度使った写真です
サイボーグ009のヨミ編のラストをパクった内容も、この写真も実にお気に入り
なのですが、まだこのブログがほとんど誰にも知られてない時だったので
もったいないから使い回ししま~す[わーい(嬉しい顔)]

P1000927.JPG

・・・で、コレが半年後・・・

おーベイビ~あの可愛かった仔猫ちゃんたちは一体どこに行っちまったんだ~[もうやだ~(悲しい顔)]

一同 「失礼にゃ!!!」




















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koume

どこの家のニャンコにも、歴史がありますね^^
ニャアコちゃんはirodoriusagiさんの家の一員になる運命だったのでしょうね。
子ニャンコたちが可愛い…でも…デカくなったなぁw
by koume (2012-10-15 19:53) 

青竹

ニャアコはirodoriusagiさんの家に住むと心に決めて
いたのでしょう。
そういう時、猫は強引にでも家の中に入ってきます。
そしてその前に自分が済むと決めた家の住人が危害を
加えないか、猫を大事にしてくれるかを観察しています。
ニャアコもそんな経過を経てやって来たのですから、絶対に
この家の猫になると強い意思を持っていたと思います。
おはぎ4兄弟が生まれ、さらに賑やかになりましたね。
みんな黒猫というのも珍しいです。
こんな小さな猫達が半年間で立派に成長しましたね。
by 青竹 (2012-10-15 23:44) 

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