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夜中に書いたラブレター [猫]

最初に・・・
紛らわしいタイトルをつけてますが、恋愛モノとは
全く無関係なつまらない話が延々と続きます。
タイトルを見てソッチ系の話を期待した方は、猛烈に
時間の無駄になりますんで、今の内ここでUターンして
くださーい (^^♪


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では、あらためまして。

前回の記事で書いた、おはぎ4姉弟・チーの避妊手術は
別格として、この2月にはイロドリにとって譲れない戦いが
控えていた。

バレンタインか?

否、この40半ばの禿げた小汚いおっさんに、チョコレート
を贈ってくれる物好きなど存在しない。

NFLのスーパーボウルか?

否、確かに2001年からニワカNFLファンとして、毎年
スーパーボウルは楽しみにしており、今年は特に50回目の
記念大会であり、応援しているカロライナ・パンサーズが
「13年ぶりに初優勝を賭けて2度目の挑戦!」だったので
非常に期待していたが、それよりももっと個人的で、低い
次元の「譲れない戦い」が待ち受けていたのだ。
※ちなみにスーパーボウルの結果はパンサーズの負けw

果たしてそれは・・・

2016-02-21_12.28.04.jpg

雑誌「猫びより」3月号
猫へのラブレターコンテストの結果発表である!

この「猫びより」という雑誌は毎年2月22日の猫の日に
ちなんで、「猫への○○」という企画を開催しており、
私、イロドリは3年前の「猫への表彰状」コンテストで
「猫びより賞」なる賞を頂いていた (商品は図書カード)

で、2年前は確か猫の写真コンテストでデジカメで撮った
サエない写真をダメもとで投稿したけど全くカスリもせず、
昨年はちょうど締め切り間際に精神的に辛いことがあって
投稿出来ず終い・・・そして3年ぶりの今回、題目は
「猫へのラブレター」
これはいける!満を持しての挑戦だ。

締め切りは昨年の11月30日、原則として400字まで
ということだった。私のニャアコへの想いは、到底
400字では収まり切れないのだが( アホか )、それでも
何とか割愛に割愛して400字詰めの原稿用紙に纏めた。

知恵と愛情の全てを注いで書き上げた「それ」は、
およそここでは紹介出来ないような赤面ものの、まさに
「夜中に書いたラブレター」そのものだったが、結構
自分では気に入ってて、今回は「猫びより賞」より上の
主要5部門を狙える自信もあった。

主要5部門とは、雑誌「猫びより」のスポンサー5社の
それぞれの名前を冠した賞で、各1名づつしか受賞する
ことが出来ず、副賞もスポンサーが提供してるので
豪華である。
私が3年前に頂いた「猫びより賞」も一応、賞には
違いないのだが、若干名(この時は8名) に与えられる
という事と、副賞が500円分の図書カードという事で
どうしても1ランク下の佳作というイメージになって
しまうのだ。

初挑戦の前回はそれでも嬉しかったが、今回は違う。
入賞以外は眼中になかった。そして自信もあった。
そういうわけで、締め切りギリギリに投稿してから
発表のある3月号が発売される今年の2月12日までの
2か月半、本当にもう緊張と楽しみの何とも言えない
毎日が続いた。

おっさん、他に楽しみ無いんか?

と、思われるかもしれないが、はっきり言おう
これ以外に楽しみは無かった。

2月に入ると期待と興奮はピークに達し、遂に発売日の
2月12日を迎えた。
・・・が、ウチの地方は田舎で、月刊誌などは到着が
遅れ、本屋の店頭に雑誌が並ぶのは発売日から1~2日
経ってからなのだ。
翌2月13日、土曜日だったが遅くまで残業しないと
いけなかったので本屋の閉店時間に間に合わなかった
時の為に昼休憩中に本屋へ向かった。
もう、午前中は仕事が手につかないほどのドキドキ
ぶりである。

今宵は入選(休戦)して祝杯をあげる~♪ HEY!

と、年甲斐もなくセカオワの「DORAGON NIGHT」の
替え歌を口ずさみながら車で道中を急ぐイロドリ。
そうなのだ、昨年、締め切りギリギリに応募してからの
この約2か月半、いろいろあった。
水木ロードの記事を書き上げた直後に水木先生が
あっちの世界に行かれ、年が明けてからは高熱で運転
していて自損の自爆事故・・・他にも殆ど辛い事ばかり
だったが、全てはこの「猫へのラブレターコンテスト」
で入選し、ニャアコと喜びを分かち合うための試練に
違いない。はずだ。

この日のヤホーの星占い、我が蟹座は11位と微妙すぎる
順位だったが、書かれている内容は

何かと物事が好調に進む、幸せな一日になりそう。

とのこと。・・・お~完璧やんけ~。
自信を確信に変え、本屋に入り、ペット関連のコーナーへ
問題は一日遅れで今日、発売されてるかどうかだ。

あった!「猫びより3月号」

手に取る。そして発表のあるページを目次で確認し
ページをめくる。

まずは、動物用医薬品を製造・販売している
ゾエティスさんの「ゾエティス賞」!

・・・私ではなかった。

続いて、画家・久下孝史さんのイラストがデザイン
されているブランド、マンハッタナーズさんの
「マンハッタナーズ賞」!

・・・これも違う人だった。

さらに続いて、いなばペットフードさんの
「いなばペットフード賞」!

・・・違う、これも違う人が受賞していた。

その隣のページは、様々な作家の猫商品を扱う
ギャラリー、ゆめ猫 さんの
「ゆめ猫賞」!

・・・ゲーッこれも違った。

主要5部門のうち、あっという間に4部門までが
消えた。
本屋に到着するまでの確信が音を立てて崩れてゆく。
いや、待て、次のページの最後の「ドギーマン賞」は
絶対に私の、ニャアコへの一筆入魂のラブレターが
掲載されてるはずだ。最後の最後に用意された劇的な
結末を信じてページをめくる・・・
頼む~「ドギーマン賞1名・イロドリウサギ様」来い!

せーの、ペラ・・・

「猫びより賞・若干名・イロドリウサギ様」

え?

「猫びより賞・若干名・イロドリウサギ様」

え?

猫びより賞・・・猫びより賞・・・猫びより賞・・・?

何だコレ?

ページを開いた瞬間、右のページの「ドギーマン賞」
よりも先に左のページの、その他5名の方々と共に
小さくあてがわれた「猫びより賞」の枠に、私の
ニャアコへのラブレターが掲載されているのが見えた。

違う、コレじゃない・・・

3年前も本屋で確認し、同じ「猫びより賞」を受賞して
いるのを見た時は嬉しくて、そのままレジに直行した。
そしてレジの店員さんにそのページを見せて
「コレね、私なんですよ~」と教えたくなるぐらいの
感動だった(もちろんそんなマジキチな事はしませんが)
が、今回はあまりの脱力感で、本をそのまま元の場所に
丁重に戻して本屋を出て、そして仕事に戻った。

午前は期待で仕事が手につかず、
午後は失意で仕事が手につかない(笑)
そんな一日だったが、残業を終え家路につく頃には
不思議と悔しさは薄れていた。
とはいえさすがに虚しい気持ちだった。

遅い晩飯をとって寝るために部屋に入ると、ニャアコが
ついてきた。我が家に来て4年が経ち、今は外への脱走
よりも、喧騒を避けて落ち着いて眠ることを楽しみに
しているようだ。


ニャアコ、すまんなぁ・・・入選ちゃうかったわ。
また「猫びより賞」やった。

上等なキャットフードなどの副賞がもらえたら
ニャアコも喜んでくれるだろうと思っていたのだが
今回もそれは叶わなかった。
午後からだいぶん気持ちは持ち直したとはいえ
思わず無念さが顔に出たイロドリを見て
ニャアコは言った。

ふあ~ぁ・・・それは残念だったわねぇ、イロドリちゃん。
でもねぇ、これこそイロドリちゃんがいつも言ってる
「身分相応の幸福」ってやつじゃないの?
その「猫びより賞」っていうのも応募した人全員が
もらえるわけじゃないんでしょ?
他の人達の代表で頂けたのかもしれないんだから
贅沢言ってるとバチが当たるわよ。
目標を高く持つのはいいけど、いつまでも結果に
執着してると何が幸せかわからなくなっちゃうわよ。

猫に幸福論を説かれる40過ぎのおっさん。
ジェダイとして覚醒する前のルーク・スカイウォーカーを
嗜めるヨーダの如きニャアコ。

さ、ご飯も食べたし水も飲んだし、トイレも済ましたし、
もう寝るわよイロドリちゃん。

そう言うとニャアコは布団の中で丸くなって眠り始めた。

そうだった。決して他の人に比べて愛情に満ちた文章とは
言えなかったかもしれないのに、今回も賞に選んで頂けた
というのは本当に有り難いことだった。
落胆するなんてただの自己満もいいところだった。

布団の中で丸くなって眠るニャアコの背中を撫でる。

ゴロゴロ、グルグル・・・

いつも即反応してくれるニャアコだが、今回は

「わかればいいのよ、わかれば。ね。」

と、言ってくれていた。

グルグルグルと応えてくれるニャアコの背中を更に
愛おしく撫でながら、言葉に出来ない幸福感に包まれる。
そうか、これがヤホーの星占いで言っていた
「幸せな一日になる」
って意味だったんだな。

こうして、興奮も落胆も最終的には感謝で締めくくり
イロドリの「幸せな一日」は幕を閉じたのであった。










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