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翻訳事始 ( 前編 ) [講演会]

そういうわけで講演会当日・・・

爽やかな秋晴れのもと、高校1年の長女と共に
会場の図書館へ。

実はこの4年間、様々な方の公演会に参加して
きましたが、自分以外の人と行くのはこれが
初めてなのでありました。

開演30分前の入場で、とりあえず先生の表情が
よく見えるようにと親子で最前列へ。
定員150名で、開始10分前くらいまで殆ど
席が埋まらず「オイオイ大丈夫かよ」などと
心配してましたが、うまい具合に始まる頃には
会場に準備された席は、ほぼ全部埋まっており
ました。ヨカッタヨカッタ。

そして金原先生登場

・・・若い!
およそ還暦を過ぎてお孫さんがいるようには
見えないゾ!
そういえば、あさのあつこ先生も実際の年齢より
全然若く感じられたけど、奇しくもこのお二人
出身は同じ岡山県とのこと。
岡山は「養老の滝」でも流れとんのかい
夢とちゃうのかい~♪と、TUBEもビックリの
お若さでありました。

例えるなら
あさの先生は「溌剌」
金原先生は 「飄々」
って感じでしょうかね。
やっぱり大学なんかで講義したり、親子ほど
年齢の離れた若い作家の方達と接してると
気持ちがいつまでも若くて老けないんでしょうか
羨ましいですねえ。

「言葉の翻訳、翻訳の言葉」
と、いうタイトルで講演が始まります。

2015-10-17_16.18.58.jpg

最初のほうはちょっとカタい雰囲気で
翻訳のルーツは、戦国時代に日本にやって来た
宣教師がキリスト教を布教するためのものだった
とか、聖書は世界中の言葉に訳されても、
イスラム教のコーランだけはアラビア語以外は
認められていないとか、時計はなぜ右回りなのか
とか、現在の「左→右」の文章の読み方に
なったのは、幕末から明治にかけての頃から
等々・・・といった感じでした。

後半になって質問などを織り交ぜながら、現在の
先生のお仕事についての具体的な話になるのです
が、まあ、翻訳家は基本「楽天家」じゃないと
やってけない、そうです。
そして、やはりインターネットの登場は
翻訳業界にとっても革命的な出来事だった
ようですが、それも含めて利用できるものは
全て利用する、ネット、辞書、人脈・・・
あらゆるものを使えばいいと。
別に一人でストイックに頑張る必要は全くない
そうです。

あと、一番 気になってたことが質問コーナーの
時に出て先生が答えておられたのですが、
翻訳者の名前が2人いる時なんかは、どういう
割合で仕事を分けているのかというと、
金原先生の場合は、外国語を翻訳するという
ことに関してはプロフェッショナルでも
今の時代の感性や言葉遣いなんかは
どうしても追いつけないことが多くなってくる
ので、海外の若い作家の本を訳す時などは
まず日本の若い作家が、今の感性で訳した
ものを、文章としてチェックしたり訂正したり
しておられるんだそうです。
(私の言い方が間違ってたらスミマセン)

ちなみに、ご存知の方も多いと思いますが、
金原先生の娘さんは「蛇にピアス」の
金原ひとみ さんだそうです。
今回の講演ではまったく触れられません
でしたが。

そんなこんなであっという間に1時間半の
講演会は無事終了となったのでした。

・・・と、いつもなら記事もここで終わるのですが、
なんと!実はこのあとワークショップという形で、
定員20名限定で先生と実際に物語を翻訳する
という企画にも参加したのでありました~

(つづく)





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