SSブログ

必殺の 0.1秒 [猫]

今回は久しぶりに、おはぎ4姉弟からイーライの話なんかを・・・


我が借家は殆どの部屋が和室なのだが、障子も襖も常に破れだらけで

ニャアコ一家は我がもの顔で家の中を自由自在に闊歩しているという日常

である。


唯一、ドアになってる部屋があって家族の貴重品や猫たちの食料なんかをここに

保管したり、ゆっくり休みたい時の人間様の避難場所になっている。

ニャアコの子供たちも大きくなって兄弟姉妹間で自分の縄張りを確保するのに

家の中はやはり狭いのか、この唯一入れない「開かずの間」に興味津々で、

隙あらば突入する気まんまんなのだが、いかんせん中がもうほとんど物置状態で

奥のほうまで入り込まれると面倒だし、中に居るのを知らずにドアを閉めて

閉じ込めてしまっても大変なので絶対にこの部屋だけは中に入れないように

している。


しかしこの部屋に並々ならぬ執着を持って、ドアが開くのを常に狙ってる奴がいた。

誰あろう我が家の「初代・放尿息子」イーライである。

2年前のある日、まだ今ほど立ち入り禁止の規制が厳しくなかった頃、入ってきた

イーライをすぐに追い出すのはちょっと可愛いそうかなと思い、しばらく部屋に

居させてあげてたのだが、買ったばかりでまだ一度も履いていないズボンに見事に

シッコされていた。

ちょうど夏休みで神戸の実家に預けてた次女を迎えに行く日、出発5分前にその

ズボンを履こうとして発覚して大騒ぎだった。

その後も似たような事が何回かあって、コイツだけは特に要注意として目を光らせて

いたのだが、どうも彼は人一倍・・・いや猫一倍この部屋がお気に入りのようである。


毎回、ドアを開けようとする度に数匹の猫が集ってくるのだが、片手でドアを開けつつ

もう片方の手で猫たちを追っ払うというのは、手が伸びる怪物くんでもない限り無理

なのでどうしても足で「シッ!シッ!」とやらざるをえない。

それで猫たちが一瞬怯んだ隙に、ちょっとだけドアを開けて中に滑り込むのだが

あの怖いもの知らずのニルスでさえ”足シッシッ”の威嚇と、閉まるドアに挟まれる

かも!?という警戒で躊躇するというのに、イーライは全くためらうことなく僅かな隙間

目掛けて「あっ!」という間もなく部屋の中に入ってしまうのだ。

その早業はまさに「必殺の 0.1秒」!

毎回あまりの見事さに、姉や弟を囮にして突入するタイミングを計ってるとしか

思えないくらいである。


で、部屋の中に入るとバタっと直角に倒れ、撫でて~と流し目で訴えるのだ。

結局いつもその可愛さに負けて撫でてやると何とも言えない恍惚の表情・・・

その嬉しそうな顔を眺めながらつくづくコイツは「憎みきれないロクデナシ」

だよなあと呆れてしまうのでありました。
 
IMG_20140802_212841.jpg

久々にまともな写真で登場のイーライ




nice!(6)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 6

コメント 2

yes_hama

イーライさん、俊敏ですね~。
狭いところが大好きなのかな?^^;
by yes_hama (2014-08-04 21:50) 

青竹

イーライ君はなかなかの知恵ものですね。徳川家康タイプでしょうか。
甘えられると悪さをしても許してしまいますね。
by 青竹 (2014-08-05 01:01) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。