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イロドリ様御一行の御成り~ [真夏の特別篇]

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予想外のアクシデントにも屈せず、何とか
姫路駅に降り立ったイロドリ一行。
白鷺城こと姫路城を目指し、ずんずんと商店街を
縦断してゆく。

商店街の薬局にて
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商店街を抜け、しばらく歩きいよいよ城の敷地の
門をくぐる。

・・・それにしても暑い!

この記事を書いてる現在は9月の下旬で、もう
朝晩はすっかり寒いくらいの時期になってきて
るが、この日は8月の最初。猛暑の真っ只中で
ある。文字通り猛烈に暑かった。

そして観光客が多い!

まあ、これも夏休み真っ只中の、しかも土曜日
だったので、仕方ないっちゃ仕方ないのだが…
だいたい、ニャアコと二人で訪れるダレトク
ヒメジツアーは、春か秋の平日なので城の周りの
観光客も少なめなのだが、さすがにこの日は
商店街から既に大賑わいだった。

そして外国人が多い!

よくよく見るとやたらと外人さんが多い。
少なく見積もって「6対4」いや、下手すると
「7対3」くらいの割合だ。それも中国とか
韓国とかじゃなく欧米系(どこやねん)や、
ベトナム、東南アジアっぽい観光客が目を引く。

そんなこんなで城の敷地内を、愛用の一眼レフで
パシャパシャと撮影する、ぢゅんと、日傘をさし
ながら優雅に歩くアミさん、そして何故か
不自然にデカいバッグを背負ってついてゆく
イロドリ・・・


(ねえねえ、イロドリちゃん!)

(何だよ)

(アタシずっとこの中に入ったままだけど、
 2人に挨拶とかしなくていいの?)

(うーん、俺の計画ではイオンで会った時点
 でニャアコにも登場してもらって4人で行動
 する予定だったんだが、雰囲気が微妙すぎて
 何か出てきてもらいづらいんだよなあ…)

(しっかしいつもながらパッとしないわねえ)

(まあまあそう言うなよ、チャンスがあれば
 ちゃんと紹介してやるから)

(どうでもいいけどメッチャ暑いんだけど)

(スマンスマン)


そうなのだ、不自然にデカいバッグの中には
2人に紹介するべく連れてきた変身ニャアコが
入っているのだった。
当初の予定では会ってすぐにアミさんあたりが

「ねえねえ、いつも写真に写ってたあのお人形
 、今日は連れてきてないの?」

とか話を振ってきて

「ちゃんと連れてきてますよ~ジャ~ン♩」

とか言いながら登場させるはずだったのだが、
想像してたのと色んな面で違う展開となって
しまい、すっかりタイミングを失ってしまった
のだ。

やがて無言のままドンドン進んで城の入場券
売り場に到着した。
そして当たり前のようにカネを払って切符を
買い、中へと入ってゆく2人。

え~!? マジで入るんか?時間大丈夫なんか~?

…実を言うとあまりの暑さと人混みにすっかり
疲れてしまい、不覚にも
(時間もないし、今日のところは外から見た
 だけでええんちゃうんか…)
などと、けしからん考えが頭をよぎってたのだ。

いや、待て、俺は来ようと思えばまた来れるが
この2人にとっては、次、いつ来れるかわから
ない、ひょっとしたらもう次の機会はないかも
しれないせっかくの登城のチャンスじゃないか。
しかも時間がないのは俺が電車を間違えたのも
関係してるんじゃないか(笑)
わざわざ遠いところから来てくれた心の友に
対して、これじゃ失礼だろ。

そう思い直し、変身ニャアコが入ったバッグを
担ぎ直し、2人の後を追うイロドリ。
それにしてもこの2人なんでこんな元気やねん。

この2人は違う人達です
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かなり時間がおしてるということもあり、城内
の写真もほとんど撮ることなく、ゆっくりと
見学することもなく、本当にただ、上がって
降りるだけの強行軍だったが、それでもやっと
の思いで辿りついた天守閣からの眺めは格別で
感慨深いものがあった。

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こうして、どうにかこうにか姫路城にも登る事が
出来、フラフラになりながら降りてくると、既に
予定よりもかなりの時間が過ぎていた。

別れの時が近づいていた。

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(つづく)





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人生は桃電のように [真夏の特別篇]

「ぢゅん…スマン、ど~うも反対方向の電車に
 乗ってしもたみたいや・・・」

「・・・はぁ?」


初めての対面の感動もそこそこに、限られた
時間の中、1分1秒でも早く目的の姫路城へと
急ぐイロドリ達3人だったが、ここでまさかの
間違って反対方向の電車に乗る、という痛恨の
非常事態が!(笑)

ただでさえ滞在時間が短いうえに到着が1時間
遅れている中でのこのロスは痛い!痛すぎる!
そしてアホ過ぎる!

仕方ないので途中で気付いた3駅目で一旦下車。
本来なら姫路駅に到着してる時間である。

再び姫路駅を目指して乗り換えるべく降りた
駅は、殆ど人の気配がなく、ベンチにポツンと
おばちゃんが1人座ってるだけだ。
一応、念のために確認してみた。

「あの~すいません今度来る電車って、姫路駅
 まで…行きますよね?」

「いや、これは線が違うから一旦、飾磨駅で
 乗り換えなアカンよ」

「・・・( ゚Д゚)!」

反対方向だけならまだマシだったが、何と
全く別方向のローカル線に乗ってしまってた。
結局、出発地点の飾磨駅まで3駅戻り、
そこから更に姫路駅まで3駅進むという…
何やこれ!懐かしの「桃太郎電鉄」か!(笑)

参考画像「桃電」
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そして俺はキングボンビーか!(笑)

参考画像「キングボンビー」
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そして次の電車が来るまでが長い!

「…ま、こういうのも、いかにもウサギちゃん
 らしくていいんじゃねーの?」

飾磨駅へと戻る電車を待っている間、ほぼ
無人駅のような雰囲気のホームの様子をカメラ
に収めながら、ぢゅんは言った。
そしてパートナーのアミさんは、おそらく

「コイツ…足らないのは髪だけじゃないな」

と呆れていたに違いない。

このアミさん、SNSでは結構、豪快な感じの
コメントしてたりして、自分の中では女傑っぽい
イメージがあって、今回の道中でもシャイな
おっさん2人の初対面のぎこちなさをイジッて
盛り上げてくれるかも、と密かに期待してたの
だが、実際に会ってみると実に穏やかな女性で、
物静かで口数も少なく、超・超・人見知りの
イロドリにとって微妙な空気が漂っていた。

さらにアミさん、着てる上着がノースリーブで
これがまた「隠れ腋フェチ」なイロドリに
とって、非常~に目のやり場に困る、何とも
悩ましい厄介なシロモノだった(アホか)

そうこうしてるうちに、まず振りだしの飾磨駅
に戻る電車がやって来て、そこから今度こそ
ちゃんと姫路駅行きの電車に乗り換えて、何とか
ようやく無事に姫路駅まで到着する事が出来た。
どんだけやねん、しかし。

ただ、無事に着いたのはいいが時間が・・・
この、電車の乗り間違いだけでも相当なロス
である。帰りの名古屋方面の渋滞を考えると…
う~ん…城に登るのはさすがにキツいかな。
とは、言い出せないまま、城へと続く商店街
「みゆき通り」を、ずんずん進む3人。

果たしてこの後、はるばる尾張の国から来て
くれた客人は、国宝&世界遺産、姫路城に登る
ことが出来たのか?

そしてその2人と変身ニャアコの奇跡の対面は
実現するのか?

以下、次回へ~♪

(つづく)











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尾張の国から来た男 (と、淑女) [真夏の特別篇]

何の連絡もないまま約束の待ち合わせ時間が
30分程経過し、さすがにこれはちょっとこちら
から電話してみたほうがいいなと思い、スマホを
取り出しかけた時、着信音が鳴った!

「もしもし、ウサギちゃんか?遅れて悪いな、
 道が混んでてそっちに着くのが9時50分に
 なりそうや」

「50分頃じゃなくて50分ジャストやな?(笑)
 別に遅れてもええから、安全運転で来てくれ」

とりあえずドタキャンでなくて良かった(笑)
しかし、ただでさえ昼くらいまで、と時間が
かなり短く限られているのに更に1時間遅れと
なると実質、会ってる時間は2時間程度だ。
まあ今回はお互い初めての顔合わせという事で
それに関しては納得済みだが、さすがに姫路城に
登るというのは、ちょと無理かも・・・

そして約15分後、宣言通り9時50分に到着の
連絡が来た。1階のフードコートで待ち合わせ
の約束をし、2階に上がって嬉々として待ち伏せ
するイロドリw…おっさん、歳いくつやねん

しかし、いざ2階から見下ろしてみると、土曜日
ということもあってかフードコートは結構な
混み具合で、人が多くてゴチャゴチャしてて誰が
誰だかさっぱり判別できない(笑)

「お、あれかな?」

目を皿のようにして見ていると、何かそれらしき
カップルがいた。
男性の方がキョロキョロと人を探してるっぽいの
だが、遅れて申し訳ないと急いでるのか、かなり
挙動不審な感じだ。上から見てるとまるで空港で
容疑者を探してるドラマの刑事のようだ。

さすがに気の毒になって2階から降りて近づいて
行こうとしたが、人が多くて今度はこっちが
見失ってしまいそうだ。早足でキョロキョロ
してる二人を見つけ、急いで近づき正面に回る。
嗚呼!遂に対面の瞬間。

「よお、ぢゅん!」

「あ、ウサギちゃん?てめー、どうせ上から
 見てたんだろコノヤロー」

さすがに4年半、コメントをやりとりしている
だけのことはあり、会うのは初めてでも考えてる
ことはバレバレだ。

尾張の国からはるばるやって来てくれた二人

ぢゅん(仮名)とアミさん(仮名)

実は、このアミさんとも一時期コメントの
やり取りをしていたことがあった。
彼女の家には4匹の猫がいる。
アミさん自身も家族であるこの4ニャンの写真
を投稿していたのだが、一緒に住んでいない
実質的なパートナーである、ぢゅんも自由にアミ
さんの家に出入りし、この4ニャンの写真を
撮って、自分の家に帰って加工し投稿していた。

どう見ても同じ猫(それもかなり個性的な)の写真
を、どう見ても別人である人達がそれぞれ投稿
している…事情を知らない人が見ると混乱して
1人の人が男性と女性のキャラと名前を使い分け
て面白がって投稿していたと思ってたらしい。
(あしゅら男爵かw)

こうして初めて二人に会った印象は「若い!」の
一言に尽きる。
ぢゅん に至っては髪の毛が赤い!w
伊達に50過ぎてV系のバンドのライブに参戦する
だけのことはある。髪の量が羨ましいぜ。

出会えた感激と挨拶もそこそこに、限られた時間
の中で3人が目指すのは・・・

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その名も、白すぎ城…ならぬ白鷺城こと「姫路城」
(何回このネタ使っとるねん)

車はイオンに停めたままにし、最寄りの飾磨駅
から電車に乗って行こうということで歩いて駅へ
向かう三人。並んで歩くと、最年少のはずの
イロドリが一番老けて見える・・・
見た目は老人、知能は子供!まさに逆コナン君

この時点で既に時刻は午前10時すぎ
電車に乗って姫路駅で降りてそこから商店街
「みゆき通り」を縦断し、城の麓に着いたら
多分11時か…こりゃ登るのは無理かな?
しかも運悪く飾磨駅から姫路駅まで一気に行ける
特急が一足違いで目の前で発車してしまった。

「チェッ!くそっ、しゃあねえな、こっちの
 各駅停車に乗って行くか」

仕方なしに反対側に止まっていた各駅停車の車両
に二人を誘導するイロドリ。
特急だったら次で着くのにこれじゃ2駅余分か…
車内のクーラーが効いてて心地よいのがせめて
もの救いだ。

やがて数分後に電車は動いた。

一駅目到着・・・
あれ?こんな名前の駅やったかな?まあ十年近く
乗ってなかったから駅名が変わったんかもしれん
しな・・

二駅目到着・・・
あれ?こんな名前の駅やったかな?・・・
え?次は「夢前駅」?なんだそれ?

・・・まさか!

・・・まさか電車が逆走しているッ?
いや違う、反対方向の電車に乗ってしまった!
そんなバカな!


「ぢゅん…スマン、ど~うも反対方向の電車に
 乗ってしもたみたいや・・・」

「・・・はぁ?」


(つづく)























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