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ビューティフルサタデー [真夏の特別篇]

8月某日、早朝・・・
朝日に煌めく日本海を臨む国道を、妙なテンション
で走る1台の車が・・・

イロドリ&変身ニャアコ
「S・A・TUR!TUR!HEY!!!」

「S・A・TUR!TUR!HEY!!!」

「S・A・TUR!TUR!HEY!!!」

イロドリ
「フンフフ~フフフ♪サタデナイ♪サタデナイ♪…」

ニャアコ
「歌詞知らんのか!しかもサタデナイ♪って、まだ
 夜が明けたばっかりじゃないの」

「フフフ…これから起きる奇跡のような出来事で
 、きっと今夜は最高のサタデーナイトになる
 はずだからな、前祝いだよ、前祝い♪」


説明しよう・・・
前回の記事でお知らせした通り、約4年半、
ネットの写真投稿アプリで親交を深めてきた、
まだ見ぬ「心の友」と、姫路の地で初めて会う
約束を交わしていたのだ。
会おう、と約束してから何度も予定が流れ
(全部イロドリ側の事情でw)、ようやく実現
しようとする対面に、胸の高鳴りを隠せない
イロドリであった。


「いやあ、こんなに心躍る土曜日なんて、小学校
 以来かなあ」

「どんだけ寂しい人生送ってきたのよ。でも
 人嫌いのくせに、こんなに人と会うの楽しみに
 してるなんて珍しいわね」

「ブログで出会った人達や、cameranで繋がった
 人達とは、見えない絆で結ばれてるのさ」

「ふーん、50手前のおっさんが50過ぎのおっさん
 に会うのにこんなに喜ぶなんて、アンタ達アレ
 じゃないの?ホラ、今流行の、おっさんずラブ
 とかなんとかいう…」

「いやいや、残念ながらそっちのケはねえし
 それにな、一人で来るんじゃねえんだ。
 何と事実上のパートナーの女性も今日一緒に
 来るんだよ」

「事実上のパートナーの女性…なにその奥歯に
 物が挟まったような言い方」

「まあ、いろいろと複雑な間柄なんだよ。しかし
 ただでさえコミュ障レベルの人見知りで、
 おっさんに会うだけでも緊張するのに、女性
 同伴だからなあ」

「その2人はイロドリちゃんが浮浪者みたいな姿
 だって知ってるの?」

「いや、会った時にわからないから写メ送れって
 何回も言われたけど、恥ずかしいから送らん
 かった」

「どうやって現地で会うのよ」

「あっちの顔は写メ送ってもらってわかってる
 から、そーっと近づいて驚かしてやるんだよ」

「シカトされるか通報されてる姿が目に浮かぶわ」


などと和やかな雰囲気のまま、車はいつもの
ダレトクヒメジツアーのルートを走る。
夏休みの土曜日ということもあってか道路は
所により微妙に渋滞といった感じか。
はっとう→若桜と道の駅を通過し、戸倉峠へ。
グネグネの登り坂、先を行く運送屋のデカい
トラックが気を遣って登坂車線の度に左に寄って
道を譲ってくれるのだが、追い抜いてゆくだけの
スピードが出ない(笑)せっかくだが、お気持ち
だけありがたく頂戴し、ノロノロと後ろを追走
するイロドリ一行。
やがて、いつもの「謎の流しそうめん処」も越え
、音水湖へ。


「ふー、このペースだと余裕持って着きそうだな
 、どれちょっと一枚撮るか」

IMG_20180804_070414_747.jpg

「で、何時に会う約束してるの?」

「9時。それがスゲーんだぜ、昨日昼まで仕事
 して、夕方、名古屋から京都に着いて、夜2人
 でライブに参戦してそのまま一泊して、今朝
 京都を出発して今こっちに向かってる最中
 なんだよ」

「若いわねえ、イロドリちゃんもちょっとは
見習ったら?」

「無理無理、ワシ、虚弱体質やし」


そうなのだ。なぜわざわざ、この例年以上の猛暑
の真っ最中に会う約束をしたのか…それは
前日、京都で行われる彼ら2人の好きなバンドの
ライブのついでに姫路まで足を延ばすという事で
実現する、初めての対面だったのだ。

彼らからしてみれば、

名古屋で昼まで仕事→車で京都へ移動→夕方、
ライブで熱狂→一泊して早朝に京都出発→姫路へ
という強行軍である。
しかもこの日は夕方、女性の方が夜、同窓会に
出席するため道路の混雑状態も考えて昼過ぎには
帰らないといけないという(笑)
男性の方は姫路城に登るのを楽しみにしているの
だが、果たしてそんな時間はあるのだろうか…

そうこうしてるうちにイロドリチームは無事、
約束の午前9時ちょっと前に集合場所である
いつものイオンに到着

「さ、ニャアコ!着いたぜ!」

「zzz…」

「ひいぃ寝てるぅ!?……って何、初期の頃の
 懐かしいボケやってんだよ」

「バレたか」

「いよいよだなあ、緊張するなあ~」

「おめでたいおっさんだこと。でもそれっぽい
 車、見当たらないけど」

「まあ、京都からだからなあ、多少は遅れるだろ
 うな」

「その人達、何時に出発したのよ」

「知らん」

「は?」

「いや、昨日の夜か今日の朝の出発前のどっちか
 に電話してくれって言ったんだけど、かかって
 こないんだよ」

「大丈夫なの?実は京都にすら来てなかったって
 いうオチじゃないでしょうね」

「んなアホな」

9時の開店と同時に店に入り、ウロウロしながら
到着の連絡を待つが、到着の連絡どころか遅れる
という連絡すら来ない。

10分…20分…30分…

道が渋滞してるのか、あるいはニャアコの言う
ようにまさかの無断ドタキャンか!?
さすがに心配になってこっちから連絡しようと
したその時!スマホの着信音が鳴った!

来たのか!?


(つづく)
















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