またまたネタばれ注意 !!「舞台版・旅猫リポート」リポート! [オススメ]
ーーー僕のリポートはもうすぐ終わる。
それは決して悲しいことじゃない。
僕らは旅の思い出を数えながら、
次の旅へと向かうんだ。
先に行ったひとを思いながら。
後から来る人を思いながら。
そうして僕らはいつかまた、
愛しいすべてのひとびとと
地平線の向こうで出会うだろう。
「Last-Report」より
昨年、小説版の「旅猫リポート」の感想を書き
ましたが、今回はDVDで見た舞台版の感想を
書いてみたいと思います。
ファンの方はご存知の通り、この「旅猫リポート」
という作品は、もともと舞台化を前提に執筆された
物語なのだそうですが、小説を読んでしばらくして
からそのことを知り、どうしても見たくなって
ヤフオクでDVDを入手いたしました。
さて、ここから先は
「たいしたこと書いてないのにネタばれ画像ばれしてる」
という悪質な内容の記事になりますので(笑)、興味は
あるけどまだ舞台版を見てなくて、自分の目で見るまで
画像は見たくねえ!という方は、どうぞ遠慮なくここで
Uターンお願いいたしま~す~(^^♪。
さあ、
よろしいでしょうか?
では、いきますよ?
でも、フツーに考えて気になりますよね、いくら
「舞台化を前提」とはいえ、人間と猫が旅をする
話ですよ?アニメとかならともかく、猫側の主人公
「ナナ」は誰がどうやって演じるんだ?
「ミュージカルCATS」みたいな姿なのか・・・?
それとも完全な着ぐるみ状態で出てくるのか?
あるいはヌイグルミを使う・・・?
いや、まさか本物の猫が演技するとか・・・?
・・・で、
この素朴な疑問と関心に対する衝撃の答えがこれだ!
ド---------------------------------------------ン!
思いっきりフツーの人間やんけ!(笑)
ちなみに向かって右側が「猫」の「ナナ」
人間よりデカい(笑)
まあ、この作品に限らず「舞台」というものに
縁がなかった私のようなシロートからすれば
斬新すぎる光景なのかもしれませんが、もともと
先に小説を読んでいたので、意外とすぐに
すんなりと馴染めました。
内容は、途中でフェリーに乗るくだり以外は、ほぼ
小説と同じで、冒頭のナナの独白から物語は始まるの
ですが、一番最初に影絵で猫が人間に姿を変えるん
ですよ、で、ここから長身でイケメンのナナ(笑)の
登場になるんですけど、最初にこれがあったから
抵抗なく溶け込めたのかもしれません。
ただ、唯一の違和感は小説を読んでイメージしてた
それぞれの人物像と、舞台上で演じている役者さんの
キャラのギャップが・・・(笑)
まあでも本は本、お芝居はお芝居、完全な別物と
割り切って見れれば、時間を忘れるくらいに集中して
楽しめます。ちなみに、ナナ以外の登場猫も
役者さんが人間の姿のまま演じているのですが
人間側の出番がない時に猫の役で出たりして、
それぞれの役の掛け持ちが大変そうでした。
お話がほぼ小説と同じなので今回は内容の感想は
控えますが、なんていうかねえ・・・アレですよ、
やっぱり物語って「恋愛」より「友情」ですね。
非リア充サイドの私はつくづく実感しましたよ。
小説版と同じく、舞台版もこの記事の冒頭のセリフで
物語は幕を閉じるのですけど、2人 (1人と1匹) が
このセリフのあと振り向いて歩いてゆくラストが
これまた影絵になるんですが、この時、ナナが
歩きながら猫の姿に戻り、サトルにじゃれつくん
ですよ。
物語中、ずっとツンデレだったナナのラストのこの
姿がもう可愛くて愛しくて不覚にも涙腺が・・・
ちょっと前まで、この演出に感動しつつも
別に猫が人間に変身したっていう設定じゃないねんから
影絵で猫にする必要ないんちゃうんか?
と、思ったりしてたんですが、見に来たお客さんを
現実から「舞台」という夢の世界へ連れて行くには
やっぱり必要だったんだなと今になって勝手に解釈
しております。
「オズの魔法使」や「転校生」の最初と最後だけ
白黒みたいなもんか?違うか。
この、オープニングとエンディングの影絵、ホントに
上手く出来ていて、何回見ても猫から人間、人間から
猫へ変わってゆく過程がどうやって映してるのか
全く見破れなくて不思議です。
と、まあ長々と書いてしまいましたが、この
「旅猫リポート」という作品、私が一番、心に
響いたのは、たとえ血は繫がってなくても親子は
親子であり、男と男、人間と猫であっても互いの
存在を尊重し、必要とし、思いやって与え続ける
無償の愛の姿でした。
そして、たとえ肉体は滅んでも、本当に相手を
愛する心があれば、いつでもどこでも会えるんだ
・・・という希望をあらためて教えられた気が
するのです。
仮にナナが猫でなくても、この物語は成り立つん
でしょうけど、やっぱり猫というのはつくづく
千両役者よのうと脱帽モノの「♂猫」ナナの
ツンデレぶりでした(笑)
好きか嫌いかは別にして、ぜひ一度読んでみて
いただきたい作品です。
それは決して悲しいことじゃない。
僕らは旅の思い出を数えながら、
次の旅へと向かうんだ。
先に行ったひとを思いながら。
後から来る人を思いながら。
そうして僕らはいつかまた、
愛しいすべてのひとびとと
地平線の向こうで出会うだろう。
「Last-Report」より
昨年、小説版の「旅猫リポート」の感想を書き
ましたが、今回はDVDで見た舞台版の感想を
書いてみたいと思います。
ファンの方はご存知の通り、この「旅猫リポート」
という作品は、もともと舞台化を前提に執筆された
物語なのだそうですが、小説を読んでしばらくして
からそのことを知り、どうしても見たくなって
ヤフオクでDVDを入手いたしました。
さて、ここから先は
「たいしたこと書いてないのにネタばれ画像ばれしてる」
という悪質な内容の記事になりますので(笑)、興味は
あるけどまだ舞台版を見てなくて、自分の目で見るまで
画像は見たくねえ!という方は、どうぞ遠慮なくここで
Uターンお願いいたしま~す~(^^♪。
さあ、
よろしいでしょうか?
では、いきますよ?
でも、フツーに考えて気になりますよね、いくら
「舞台化を前提」とはいえ、人間と猫が旅をする
話ですよ?アニメとかならともかく、猫側の主人公
「ナナ」は誰がどうやって演じるんだ?
「ミュージカルCATS」みたいな姿なのか・・・?
それとも完全な着ぐるみ状態で出てくるのか?
あるいはヌイグルミを使う・・・?
いや、まさか本物の猫が演技するとか・・・?
・・・で、
この素朴な疑問と関心に対する衝撃の答えがこれだ!
ド---------------------------------------------ン!
思いっきりフツーの人間やんけ!(笑)
ちなみに向かって右側が「猫」の「ナナ」
人間よりデカい(笑)
まあ、この作品に限らず「舞台」というものに
縁がなかった私のようなシロートからすれば
斬新すぎる光景なのかもしれませんが、もともと
先に小説を読んでいたので、意外とすぐに
すんなりと馴染めました。
内容は、途中でフェリーに乗るくだり以外は、ほぼ
小説と同じで、冒頭のナナの独白から物語は始まるの
ですが、一番最初に影絵で猫が人間に姿を変えるん
ですよ、で、ここから長身でイケメンのナナ(笑)の
登場になるんですけど、最初にこれがあったから
抵抗なく溶け込めたのかもしれません。
ただ、唯一の違和感は小説を読んでイメージしてた
それぞれの人物像と、舞台上で演じている役者さんの
キャラのギャップが・・・(笑)
まあでも本は本、お芝居はお芝居、完全な別物と
割り切って見れれば、時間を忘れるくらいに集中して
楽しめます。ちなみに、ナナ以外の登場猫も
役者さんが人間の姿のまま演じているのですが
人間側の出番がない時に猫の役で出たりして、
それぞれの役の掛け持ちが大変そうでした。
お話がほぼ小説と同じなので今回は内容の感想は
控えますが、なんていうかねえ・・・アレですよ、
やっぱり物語って「恋愛」より「友情」ですね。
非リア充サイドの私はつくづく実感しましたよ。
小説版と同じく、舞台版もこの記事の冒頭のセリフで
物語は幕を閉じるのですけど、2人 (1人と1匹) が
このセリフのあと振り向いて歩いてゆくラストが
これまた影絵になるんですが、この時、ナナが
歩きながら猫の姿に戻り、サトルにじゃれつくん
ですよ。
物語中、ずっとツンデレだったナナのラストのこの
姿がもう可愛くて愛しくて不覚にも涙腺が・・・
ちょっと前まで、この演出に感動しつつも
別に猫が人間に変身したっていう設定じゃないねんから
影絵で猫にする必要ないんちゃうんか?
と、思ったりしてたんですが、見に来たお客さんを
現実から「舞台」という夢の世界へ連れて行くには
やっぱり必要だったんだなと今になって勝手に解釈
しております。
「オズの魔法使」や「転校生」の最初と最後だけ
白黒みたいなもんか?違うか。
この、オープニングとエンディングの影絵、ホントに
上手く出来ていて、何回見ても猫から人間、人間から
猫へ変わってゆく過程がどうやって映してるのか
全く見破れなくて不思議です。
と、まあ長々と書いてしまいましたが、この
「旅猫リポート」という作品、私が一番、心に
響いたのは、たとえ血は繫がってなくても親子は
親子であり、男と男、人間と猫であっても互いの
存在を尊重し、必要とし、思いやって与え続ける
無償の愛の姿でした。
そして、たとえ肉体は滅んでも、本当に相手を
愛する心があれば、いつでもどこでも会えるんだ
・・・という希望をあらためて教えられた気が
するのです。
仮にナナが猫でなくても、この物語は成り立つん
でしょうけど、やっぱり猫というのはつくづく
千両役者よのうと脱帽モノの「♂猫」ナナの
ツンデレぶりでした(笑)
好きか嫌いかは別にして、ぜひ一度読んでみて
いただきたい作品です。
2016-01-17 09:12
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コメント(2)
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あらすじを拝読しているだけで涙腺が。。。(T_T;)
by yes_hama (2016-01-22 22:12)
yes_hamaさま
猫と暮らしてる人には、特に涙なしでは
読めないラストです(=^・^=)
hamaさんとアズ氏って、この物語の
トオルとナナに雰囲気が似てるかも(笑)
by irodoriusagi (2016-01-24 09:24)