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黄金色(きんいろ)の河 [ダレトクヒメジツアー]

記念すべき、初・猫カフェは散々な有様で終わってしまったが、

それでもお会計の際ようやく「どちらからこられたんですか?」

とか「猫は何匹飼ってるんですか?」などと文字通りお愛想

程度に話かけられ、「また来ますねー」と再来店を誓って

店を出たイロドリ。

近くの定食屋で遅い昼食をとり、「もう1つの目的地」へ


ニャアコ 「出発が遅かったわりに、道中えらい余裕で

写真撮ってると思ったらまさか猫カフェに

行くとはね」

イロドリ 「なんだよ、妬いてるのか?」

ニャアコ 「フン、バカじゃないの、で、どうなのよ楽しかった?」

イロドリ 「いや~アカン、お客が若いお姉さんばっかりで

      緊張して全然落ち着けんかった」

ニャアコ 「トホホ・・・どんだけ内弁慶なのよ、情けない」

イロドリ 「まあ、そう言うなよ、でもどうしても一回は

      行ってみたかったんだよ。いい感じの雰囲気

      だったぜ。ありゃあハマる人はハマるな」


そんなこんなで、旅の最終目的地、イロドリにとっては

聖地とも言うべき「あの場所」へ

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イロドリ  「さあさニャアコ、機嫌なおしてハイ、チーズ」

ニャアコ  「怒ってないっちゅうの」

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イロドリ 「しかし最後までいい天気で良かったなあ」

ニャアコ 「1年半ぶりかしら、懐かしいわね。私まで特別な

      場所に帰って来たみたい」

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イロドリ 「最初のヒメジツアーでここに来た時に、何で

      ここが俺にとっての特別な場所かってのを

      エピローグの ”忘れえぬ時” って大長編で

      書き上げたんだけど、諸事情で今は欠番にしてるんだよ」

ニャアコ 「もったいないわね、ま、イロドリちゃん昔から

      無駄な努力ばっかりだけどね」

イロドリ 「おいおい昔からって、まるで俺の昔のこと

      知ってるような言い方だな」

ニャアコ 「フフフ、私はね、愛のタイムトラベラーなのよ [黒ハート]

イロドリ 「メーテルみたいだな」

ニャアコ 「じゃあ、そろそろ帰りましょうか、鉄郎・・・」

イロドリ 「誰が鉄郎やねん」

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こうして初夏の好天に恵まれ、心身ともに癒された今回の

ダレトクヒメジツアーも、いよいよ帰路へ。


姫路を離れ、いつも帰りに土産を買う「ながさわ」へ

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※ 写真は前回の使いまわしです

イロドリ 「しかしアレだな、この時間の帰り道っていうのは、

      秋じゃなくてもやっぱり寂しいものだな」

ニャアコ 「そんなもんかしらね」

イロドリ 「ああ、楽しい時間って、あっという間に

      過ぎちゃうんだよ。あ、そうそう

      猫カフェにいた時にな、店にいる猫ちゃんたちは

      皆、スゲー可愛いんだけど何でか妙に、家にいる

      イーライやら双子たちやら思い出してな、何か

      フクザツな気持ちになっちゃってよ、もちろん

      猫の姿のニャアコのこともちゃんと

      思い出してたんだぜ、変だろ?」

ニャアコ 「・・・浮気の言い訳にしてはセンスがないけど

      悪い気はしないわね、 ま、家に帰って

      猫の姿に戻ったら、ご褒美にそのハゲチャビンの

      頭を毛づくろいしてあげようかしら」

イロドリ 「ハゲチャビン言うな」



日々の小さな慌しさ、煩わしさの連続に押しつぶされる寸前で

無理矢理強行した今回のヒメジツアー。

家路を急ぐ寂しさの中で見た、夕焼けが染め上げる黄金色の空と河は、

いつまでもイロドリとニャアコの心に刻み付けられるのでした。

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お・し・まい

初夏のダレトクヒメジツアー・完


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青竹

猫カフェは若い女性には魅力のある
場所なのでしょうね。
今、我が家は子猫達が走り回っています。
猫カフェでもやろうかしら。
by 青竹 (2014-07-03 14:55) 

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