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休日も働け イロドリウサギ [ダレトクヒメジツアー2013]

イロドリ   「う~ん、しかしよりによって出発当日の星占いが最下位とは。

        しかも何やねん、このケタクソ悪い暗示は!こういう占いって  
                          
        良いことは当たらないのに、悪いことは結構な確立で的中

        しやがるんだよな~チクショーめ」

ビジンダー 「だったら最初から見なかったらいいのに・・・」

イロドリ   「まあ今更どうこう言ってもしゃあない、俺は敢えて運命に挑戦して

        切り開いてみせるぜ!よし、出発だー!」

ビジンダー 「よ!チャレンジャー!」


非常に幸先の悪い星占いの結果の動揺を振り払うように、出発する2人。

時刻は午前5時50分。外はまだ真っ暗である。


5分後・・・いつもの仕事先の病院の駐車場に車を停めるイロドリ。


イロドリ   「ビジンダー、悪いけど1時間ほど、ここで車ん中でお利巧に

        しといてくれるか」

ビジンダー 「え?何?ここどこ?」

イロドリ   「ちょっと今から外科と内科と眼科の掃除をしてくるから」

ビジンダー 「え?イロドリちゃん、今日仕事休みなんじゃないの?」

イロドリ   「今日のメンバーだとちょっとキビシくて時間内に間に合わないから

        俺が手伝ってやらないと終わらないんだよ。とりあえず、その

        ダンボールに入って隠れといてくれ、間違ってもその姿で運転席

        とか助手席に座るんじゃないぞ、頼んだぜ」


そう言い残し、仕事場へ消えてゆくイロドリ・・・

そしてちょうど1時間後・・・


イロドリ   「いやー、お待たせお待たせ。すまんかったな」

ビジンダー 「大変だねー・・・」

イロドリ   「いやいやホント大変なんだよ、こんなデカイ総合病院の掃除を

        10数人のパートのおばちゃん使って俺1人で責任もってやりくり

        しながら現場を守ってるのにボーナスはおろか、毎月の責任者

        手当てすら出ないんだぜ、有り得んだろ?こんなブラック会社

        もう、いっそのこと潰れてくれたら転職しやすいんだけどな~」

ビジンダー 「なんか、ここまでくると可愛そうだとか、経営がおかしいとかって

        いうより、真面目にやってるイロドリちゃんのほうがバカに見えて

        くるから不思議だよね」

イロドリ   「だろ?でもな、会社はクソだし仕事はキツイんだけど、悪いこと

        ばかりじゃないんだよ。いつも、デイサービスの掃除の時に

        俺に笑顔で手を振ってくれる車椅子のおじいちゃん居るんだけど
 
        別に俺が何かしてあげてるわけじゃないのに本当に嬉しそうに

        手を振ってくれてな。俺が気付かずに掃除してると、わざわざ

        後から俺の尻を突付いて呼んでまでニコニコしてくれるんだよ。

        それに看護部長は今も月イチでコーヒーごちそうしてくれて、

        労ってくれるしな。この前も、”いつも病院をキレイにしてくれて

        本当に感謝してるのよ”って言ってブロッコリーくれたし」

ビジンダー 「へー、すごいね」

イロドリ   「掃き溜めみたいな環境にいると、ちょっとした労りの言葉が

        すごく嬉しかったり、何気ない気遣いがすごく有難かったり

        するんだよ。・・・まあ確かにカネは欲しいけどよ」

ビジンダー 「人間ってフクザツな生き物だよねー」

イロドリ   「それ、ニャアコも言ってたぜ。さ、イイ感じで夜も明けてきたし、

        これからいよいよホントの出発だー!」

ビジンダー 「ニャッホー!レッツゴーーーーー!」

P1020390.JPG

時刻はこの時、午前7時すぎ。ひと仕事終えた病院を後にして、ようやく

本格的に出発する2人であった。


そして車を走らせること約30分・・・

P1020391.JPG

イロドリ   「ちぇっ、やっぱり通勤ラッシュの渋滞にまきこまれちゃったな。

        これが嫌だからわざわざ朝早くに家を出たのによ」

ビジンダー 「慌てない慌てない」

イロドリ   「そうだよな、さっきの仕事もそうだけど、出発前の占いが最悪

        だったおかげで、かえって掃除も慎重になったからな。

        そう考えると悪い結果でも、そうならないように気をつけるって

        意味じゃあ役に立つよな」

ビジンダー 「よ!ポジティブシンキング!・・・あ、そうだ、ひとつイロドリ

        ちゃんに聞かないといけないことがあったんだよ」

イロドリ   「何だよ」

ビジンダー 「姫路に何しに行くんだっけ?」

イロドリ   「・・・目的も知らずに連れて行けって言ってたのかよ」

ビジンダー 「だって、いっつもお母さん楽しそうだったから」

イロドリ   「うん、確かに去年のヒメジツアーはいい思い出だけどな、

        一応、去年の記事でニャアコにも説明してるんだが、コレ、

        またお前に説明せなアカンのか?」

ビジンダー 「このブログの去年の記事を知ってる人なんて誰もいないん

        だから、YOU 説明しちゃいなよ」

イロドリ   「そうだな・・・ってほっとけ!まあ、アレだ、俺にとっての

        第二の故郷みたいなもんで、住んでたのは6年だけだった

        んだけど、その6年のおかげで今の俺がある、みたいな。

        それで1年に1回は必ず行っておきたい”大切な場所”が

        あるんだよ」

ビジンダー 「お母さんも行ったんだよね、楽しみ~ [黒ハート]

イロドリ   「観光で行くわけじゃないから、あんまり期待するなよ」

        
つ・づ・く [黒ハート]





   

        








         
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