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特別編「ニャアコの出産前夜・中編」 [出産]

2月も最初の週が終わる頃にはニャアコの腹は相当、大きくなっていた。

気になって本やネットで猫の妊娠時の状況について調べたら、見事なくらいに一致していた。
しかも、しんどそうにしてる割には毎日、快食・快便だったので病気でもなさそうだ。

ただ問題なのは、いつ仕込まれていつ生れるのかがわからないということだった。
妊娠から出産までの期間の目安は約60日、ということは11月ではないことだけは確実だ。

しかしニャアコは去年10月に一度出産している、仮に12月に交尾したとして、わずか2ヶ月ですぐ妊娠する
ものなんだろうか?(もっとも直接、出産を見たわけでないので断言はできないが・・・)
ただ、心当たりがあるとすれば一度だけ12月にウチから脱走して帰って来ない時があった。
きっとその時に違いない。

2月の2週目に入ると腹が更に大きくなってきた。

前回はこんなにデカかっただろうかと思うくらい腹だけが巨大化していた。
そして歩くのも大変そうで、疲れるのか顔を床に直接つけて寝てることも度々で見ていて気の毒だった。

さすがにいつ生れてもおかしくないような雰囲気になってきたので、出産時のお産スペースをつくることにした。

近所のディスカウントショップから大きめのダンボール箱をもらってきて、家にあった要らない毛布を下に敷いて
出産に備え、ニャアコを何回も中に入れて「ここで産むんだぞ」と言い聞かせた。

ニャアコは何故か布団に潜って寝るということをしない猫だった。
どんなに寒くても子供が寝ている布団の掛け布団の上で丸まって寝るのだ。

そしてついにある日の朝、起きてみるとニャアコがお産用の箱に入って何やら唸っているではないか、
「産まれるのか!?」

(つづく)
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